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フロントブレーキパッドを交換する話 [HA23V]

ソレは、このクルマの車検を通すべく秘密基地にてリフトに上げてナニをアレしていた時に気が付きました。


あれ?(フロントの)ブレーキパッドが(残量)無くね?


前オーナーのもとで「走ってない車だから」「車検費用を削りたいから」「お爺ちゃんだから」とか諸々の理由で多分に後回しにされていたことが推定される気がするブレーキパッド交換。
一般道の運転でエンジンブレーキを使うことを知ってる正しい運転なら、車重も軽いこのクルマのブレーキパッドが全然減らない(減りが少ない)というのは有り得る話   …だけどソレは製造後7年とかの話で、それが15年とかになったら話は全然別です。


最重要保安部品の整備を
後回しとは何たること


「一般人」の思考も解ります、というか「一般人の俺」なら確かに同様のことをしがちなのですが、同時に最近のこのクルマの使われ方を考えるに、流石に減ったブレーキパッドを放置はありえないので手を付けることにしました。

ブレーキは外見的形状から、すぐインチアップだ BBK (Big Brake Kit) だ何だとミーハー()な方々が手を付けたがるところですが、知見のある人に言わせると「そー単純な話じゃねーよ」とのこと。
そういう俺も素人に毛が生えた程度の工学的知識しかないので語れる部分も少ないから簡単な話しか書けないけど、ブレーキと言えば「摩擦力 → 熱」と変換することで仕事をする部品なので、単に寸法を大きくすれば高性能化するっていう単純な話でないことぐらいは判る。

んで今回の「減ったブレーキパッド」に話を戻すに、減ったブレーキパッドでブレーキローターを掴むというのはどういうこっちゃ?というのを強引に例えると。


煮立った鍋を素手で掴むようなもの


そりゃ熱いわ!ってのは感覚的にも判るとは思うが、ゆえに危険がアブないって話です。
「熱いわ!」と感じる温度はブレーキフルードに伝わる、つまりパッドの摩材は断熱効果もある訳で、そういうのが薄くて喜ばれる品物も世の中にはあります(例:コンドームとか)が、少なくともブレーキでは歓迎された話ではない事も判るでしょう。


片押しブレーキの構造
んで、やれ純正ブレーキはクソだ高性能ブレーキだ BBK だブレマクリボだズドッボデッグだアレゴンだとかいう話というか、そういうキットを買って装備してもらうことしか考えないヒト達には縁がない話かとおもうので割愛するけども。

純正ブレーキとして良く採用されている、いわゆる「片押しブレーキ」っていう奴にも構造的な利点はちゃんとあって、というかソレがなかったら自動車メーカー(部品サプライヤ)だって両押しブレーキをコストダウンしたものを開発するなり何なりするわなって話があるんですよって、ナンダッケ、ああアレか。

とりあえず、片押しブレーキの構造を復習すると。


片押しっていうけどちゃんと両方押してるんだよね

そりゃ両方のブレーキパッドをブレーキローターに押し付けなきゃダメっしょwwwという話はあるんですが、こういう構造にすることで部品点数が少なく、おかげで構造的に重量が軽い、メンテナンスが容易なので一般車はこんなもんでいいんですよ。

とかいうあたりを踏まえて、では実物を見てみることにしましょう。



片押しブレーキキャリパの分解~パッド交換
いまいち図鑑というか資料でしか見たことないので実物のイメージが判らんかった、というか他人がやってるパッド交換の情景を見て解っていたつもりではあるものの、やっぱりこういうのは自分の手で触ってナンボです。
そんな訳で自分でパッド交換をしたいのですが、そのまえにどのパッドに交換する?って話は適当にしました。
どのぐらい適当かというと、某 amaz○n で「HA23V ブレーキパッド」とかで検索して、メーカーは適当に。


サーキットを連続走行するとかの用途が増えるなら純正流用のナニをアレして(略)とかが最近はあんまり無いので、適当に日本製っぽい気がする商品を買うとかいうだけにしました。
実績?レビュー?しらねーけど、不具合あったら多分新聞沙汰になってる気がするので、過度に不安がるのもダメっすこういうのは。

それはさておき、実際の作業風景でも貼っていきますかね。


(※)一応、今回の作業はプロ(認証工場)の整備士の方に指導を受けながらやってます。
独自独学でやってる方も多いとは思いますが、重要保安部品なので気をつけませう。



1.ナニはさておきタイア(ホイール)を外す
まずはタイアを外さないと…なのですが、今回は車体を支える部分が乏しくなる作業なので、ウマというか固定器具を使って車体を支えつつの作業になるので、そういう感じでナニをします。


(少なくとも)FF車の場合はサイトブレーキを引いておけば大丈夫だとは思いますが、気になる人は後輪側に輪留めをカマしておくと良いとは思いますが、とりあえず上記画像のように車体を固定s

…のまえに、「ちょっとジャッキ等で車体を浮かせた後にホイールナットを緩める → 車体を完全に上げきる」という手順にしとくと無駄が少ないとは思います。
全荷重を掛けた(≒ジャッキアップもしてない)状態でホイールナットを緩める訳にもイカンので。


んでホイールを外す時、一番下側になるナットを最後に外すようにすると割とスムーズにホイールを外せると思います。
逆にホイールを車体側に装着する時は、最初に固定するのはホイール下側のナットなりボルトなりにするって話です。


2.スライドピンのボルトを外す
とりあえず何か変なことをしてなければ、ひとまずブレーキキャリパを見ることまでは叶うはずです。


ここからが今回のネタの作業本番ってトコロになります。
前述の片押しブレーキの概念図を思い出して頂きたいのですが、ローターをぐるっと回り込んで装着されている部品(通称:爪とかいう奴)、アレはどうやって固定されているのか?というとスライドピンと呼ばれる複数本の部品に装着されているのが通例です。

複数本、つーても大体の例でいうと2本なんですけど、その固定ボルトを緩めます。
今回の HA23V のフロントブレーキキャリパを例にとると、黄色い矢印で描いた部分に着目してボルトを緩めて下さい。


といっても他の片押しブレーキでも同様なんですが、まず2本のボルトを緩め、更に車体下側のボルトは完全に緩めてボルトを抜いてしまいます。


そうするとこんな感じでパッドを押さえている爪の部分を跳ね上げてパッドを直接触れるようにできます。
変に傷をつけたりしないように気をつけつつ、ブレーキパッドをマイナスドライバーなどを併用して抜いていきます。


うはwwwマジで溝がねぇwwwwwww

(つまりマジで擦り切れる直前)

冒頭のアレで確認した時にこのぐらいまで減ってるのは見えたのですが、新品(上記画像の下側のパッドがソレ)と比べると明らかに減りすぎてるので、速攻で作業をすることにした訳です。

ちなみに、サーキットを走るとかいうアレならこんなパッド残量は全損も全損、せめて半分以上残ってないと…という経験則があるらしいです。
本当は詳しい人に任せれば計算できるとは思いますが、毎回毎回走る毎にそうも言ってられんとですからね…


3.ブレーキシリンダをちょっと戻す
さて前述のように減りまくったブレーキパッドを押し付けるため、いつもより余計にブレーキのシリンダが出張ってる訳で。
つまり新品のブレーキパッドを入れると出張ってる分だけブレーキのシリンダが戻ってる必要が出てきます。

出てきますがソレを押し戻すとかはニンゲンの手だけでは無理なので、こういう道具を使って戻します。


正式名称は知らんwww

「ブレーキ ピストン 戻し ツール」とかで検索すれば出て来る物体を使って戻すのですが、コレって結構原始的に戻すのでナニがアレってブレーキフルードがリザーバーから溢れる場合があるんですよ。


(HA23V の場合は上記画像の蓋の開いてる白い容器がソレ)

なのでブレーキフルードが溢れないか確認しつつ、溢れそうだったらスポイトなり何なりで吸引するなりして量を調節しつつブレーキピストンを戻していきます。


4.新しいブレーキパッドを付けて元に戻していく
ココまでデキたらゴールは結構近いところにあって、つまり新品ブレーキパッドを組み付けて元に戻していくだけです。


パッド付近に付着している白く見える物体はドロォ…じゃなくてブレーキパッド用のグリスって奴で(正式名称は知らんwww)して、いわゆるブレーキの鳴きとかナニやらを抑えてくれる役目もあるらしいですが、厚くなりすぎない程度にソソっと塗布しておけば良いっぽいです。

あとは外した時にバンザイさせたブレーキキャリパの爪の部分をかぶせて、スライドピンの2本のボルトをシメて固定すれば完成って流れです。
あ、ブレーキフルードのリザーバタンクの蓋を締め忘れちゃらめぇですのよ。




こうやって自分の手でやってみると、片押しブレーキのブレーキパッド交換って思ってたよりは手順が簡単なのに気がついてしまったので、次は手持ちの M3 (E46) でもやっちまおうかな…とか思ってみたものの。
M3 はステアリングラックのアレをナニしないとだs(ry


ひとまず作業終わって走らせた感じ、ブレーキペダルに伝わってくる感触が結構違います。
安心感とかナメた表現を使う気はしませんが、取り替える前の「このブレーキ、なんか底が浅くね?」って感じてた原因はやっぱりパッド残量にあったのかな?という気がします。

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